ゲーム業界に憧れはあるけれど、「未経験でも入れる?」「何から手をつければいい?」と足が止まってしまう。そんな気持ちは自然なものです。専門性は高いですが、正しい順序と道具を選べば、未経験からでも着実に前進できます。
職種はプログラム、デザイン、企画、サウンド…と多彩。この記事では、最初の一歩にちょうどいい学習サイトを3つに絞って、使いどころと始め方をわかりやすく案内します。
ゲーム業界で求められるスキルとは
ゲーム開発の土台はプログラミングです。Unity(主にC#)やUnreal Engine(主にC++)などのエンジンを扱い、ゲームロジックを動かす力が求められます。ツール作成や自動化ではPythonやJavaScriptが役立つ場面もあります。
ビジュアル面では、2D/3Dアート、UI/UX、VFXなどを担うデザイン力が鍵。Adobe Creative Cloud、Blender、Mayaといったツールの操作スキルに加え、配色・レイアウトなどの基礎理論も重要です。
企画・ディレクションは、ユーザー理解と市場分析、仕様設計、進行管理が中心。職種横断のコミュニケーション力や、遊びの本質を言語化する力が活きます。
本記事では特にプログラミングスキルを効率的に学習するために、おすすめの3つのサイトを紹介します。
Unity Learn(Unity公式学習サイト)
対象者と学習内容
Unityを体系立てて学びたい人に最適な公式プラットフォーム。入門プロジェクト(例:Roll-a-ball)から始めて、操作・スクリプト・プレハブ・UIなどを段階的に体験できます。プログラマー志望はもちろん、制作フローを掴みたいデザイナーや企画にも有用です。
学習の特徴とメリット
「作って動かす」を通じて学べるのが最大の魅力。小さくても完成物が残るため、就活のポートフォリオに直結します。公式ならではの最新機能やベストプラクティスに触れやすい点も安心材料です。
活用のコツ
C#の基本(変数・条件分岐・関数・クラス)を軽く押さえてから着手すると理解が早まります。学んだプロジェクトは必ず自分なりに改造(スコア、難易度、UI追加など)し、成果物として公開しましょう。
Udemy
対象者と学習範囲
世界最大級のオンライン学習プラットフォーム。Unity、Unreal Engine、2D/3D、VR/AR、モバイルなど目的別・レベル別に豊富なコースが見つかります。未経験の基礎固めから中級者の補強まで幅広く対応。
おすすめコースの選び方
レビューとカリキュラムを優先して選ぶのがコツ。例として「Unity ゲーム開発:インディーゲームクリエイターが教える C#の基礎からゲームリリースまで(スタジオしまづ)」「ユニティちゃんが教える!初心者向けUnity講座」など、入門から作品完成まで導く日本語講座が人気です。到達目標(2D/3D/モバイル等)に合致するかを必ず確認しましょう。
学習システムの強み
動画を見ながら同時に手を動かせ、わからない箇所は何度でも見直せます。質問掲示板や添付素材も活用しやすく、定着に向く学び方です。セールが頻繁なので、割引時期にまとめて購入するとコスパ良く揃えられます。
Progate
完全未経験者向けの設計
「初心者から、創れる人に」。やさしいキャラクターのガイドとスモールステップで、挫折しにくい導線が設計されています。まず“手で書く感覚”を楽しく身につけたい人に向いています。
学習内容とゲーム業界への応用
HTML/CSS、JavaScript、Python、Ruby、Java、PHPなど主要言語の基礎が学べます。エンジン直結ではない内容もありますが、論理的思考やコードの読解力といった“土台”をしっかり養成できます。ツール作成やWeb向けミニゲームにも応用可能です。
環境構築不要の学習環境とコスパ
ブラウザ完結で環境構築が不要。まずは無料で試し、続けられそうなら月額で全レッスンを開放する進め方が現実的。短時間でも毎日触れやすいのが強みです。
ゲーム学習への橋渡し役
Progateで基礎を固めてからUnity LearnやUdemyへ進むと、理解のスピードと完成率が上がります。いきなりエンジンでつまずいた人の“やり直しの入口”としても有効です。
効果的な学習方法とポイント
学習順序の最適化
完全未経験なら「Progateで基礎→Unity Learnで制作フロー→Udemyで弱点補強・テーマ特化」。すでにプログラミング経験がある人は、Unity LearnやUdemyから入って問題ありません。
実際にゲームを作る重要性
理論だけで満足せず、1〜2週間で終わる小規模作品を“必ず完成”させましょう。ブロック崩し、ランナー、2Dシューティングなどが定番。完成物はGitHubや動画で公開し、ポートフォリオに整理します。
継続学習のコツ
学習ログ(時間・詰まり点・翌日のToDo)を残す、週1つは小機能を完成させる、コミュニティで質問・振り返りを習慣化する。小さな達成を積むほど、継続が楽になります。
まとめ
ゲーム業界未経験者にとって、Unity Learn、Udemy、Progateの3つのサイトは、それぞれ異なる強みを持つ学習リソースです。Progateで基礎を固め、Unity Learnで実践的なゲーム開発スキルを習得し、Udemyで専門性を深めるという使い分けにより、効率的にゲーム業界で通用するスキルを身につけることができます。
重要なのは、学習を継続し、実際に手を動かしてゲームを作り続けることです。これらのサイトを活用して着実にスキルアップし、ゲーム業界での夢を実現してください。