「フリーランスの3DCGデザイナーとして成功するにはどうすればいいの?」
「年収はどのくらい稼げるの?」
との疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、フリーランスの3DCGデザイナーの需要や年収相場をはじめ、成功するためのロードマップや注意点を解説します。
これから独立したい方や、さらなる収入アップを目指している方はぜひご一読ください。
クリコジョブ|エンタメ・ゲーム業界に特化したエージェントサービス – Crico株式会社
3DCG業界は成長市場でデザイナー需要も伸びている
Grand View Research社が実施した調査によると、3DCG業界は、2025年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)16.2%で拡大すると予測されています。十分に将来性があるといえるでしょう。

引用:3D Mapping & 3D Modeling Market Size, Share Report, 2030
高い成長率の背景には、ゲームや映画の分野で3DCG技術の需要が増加している現状があります。
たとえば、ゲーム業界では3Dリアルタイムレンダリング技術の進化により、高精細グラフィックが場所を選ばず体験できるようになり、3DCGの需要が高まりました。
また、広告業界においては、3D映像を低コストで制作できるようになったのも3DCG需要の急増を後押ししています。
SNSにおいても、Vtuberのようなアバターの3Dモデリングが必要な業務が発生しています。
このような流れから、3DCG技術を扱う職種の需要は今後もますます高まり、将来性が期待できるでしょう。
フリーランス3DCGデザイナーの年収相場は約730万円

需要がある現状に対して、年収相場と平均単価が気になる方も多いのではないでしょうか。
下記のソースによれば、2021年7月時点での平均年収は約730万円です。
1か月の平均単価は約63.5万円であり、継続的に案件を受注できれば、一般的な社会人より高収入を得られる可能性があります。

引用:フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト【フリーランススタート】『3Dデザイナーのフリーランス求人・案件一覧』
ただし、以上の数字はあくまで平均値であり、スキルや実績で収入は大きく変わるのが現状です。
フリーランスの場合、税金やツール原価などは自分で払わなければいけないため、”単価=手取り”でない点は覚えておきましょう。
3DCGデザイナーに求められるスキルは「ハード」と「ソフト」の双方
フリーランスであれば専門知識である「ハードスキル」以上に、対人関係を円滑にする「ソフトスキル」も求められます。以下の表にそれぞれの詳細をまとめました。
スキルの種類 | スキル | 詳細 |
ハードスキル | ソフトウェア操作技術 | Maya、Blender、Substance Painterなどアイデアを形にするための業界標準ソフトの習熟 |
アートスキル | 色彩感覚や構図など、視覚的に訴求力のあるデザインを生み出すための基礎能力 | |
ソフトスキル | コミュニケーション能力 | クライアントとの円滑な意思疎通を図り、要望を的確に理解・反映する能力 |
自己管理能力 | 案件のスケジュールを管理し、納期を守るための能力 | |
営業力 | 自身を売り込み、新規案件を獲得する力 |
これから独立したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランス3DCGデザイナーとして成功するための4ステップ
成功するには、綿密な準備と軌道に乗るまでの圧倒的な行動が必須です。ここでは、成功するために必要な4つのステップを紹介します。
- ①:スキルの棚卸しをする
- ②:ポートフォリオを作成する
- ③:案件を獲得する
- ④:契約締結し、業務を遂行する
それぞれ詳しく解説します。
①:スキルの棚卸しをする
最初のステップはスキルの棚卸しです。実際に以下の内容を書き出してみましょう。
項目 | 例 |
使用ソフトウェア | ・Maya・Blender・ZBrush |
専門分野 | ・キャラクターモデリング・オーガニックモデリング・テクスチャリング・キャラクターリギング |
制作工程の理解 | ・ワイヤーフレームモデリング・UV展開・テクスチャマッピング(Diffuse、Normal、Roughness、Metalli) |
プロジェクト経験 | ・キャラクターモデリング担当・リギング担当・ フルプロセス(モデリングからアニメーションまで) |
粒度や内容を気にせずに、思いついたものを次々に書き出すのがコツです。ある程度書き出せたら、次のステップに進みましょう。
②:ポートフォリオを作成する
次に、ポートフォリオを作成していきます。ポートフォリオは3DCGデザイナーに限らず、フリーランスが案件を獲得するにあたり、重要なツールです。
棚卸しした内容に加えて、以下の要素も入れ込みましょう。
項目 | 例 |
自己紹介 | ・氏名・経歴(職歴・実務経験) ・専門分野と得意分野 |
完成イメージ | ・高品質レンダリング画像(複数アングル)・ターンテーブル動画 ・ライティングバリエーション |
制作過程 | ・ワイヤーフレームモデル ・UV展開図 ・テクスチャマップ一式 ・制作工程のブレイクダウン |
使用ツール | ・使用ソフトウェア名・各ソフトの習熟度・バージョン情報 |
動画形式 | ・1-2分のショーリール・担当パートの明示・適切なBGM選択 |
プラットフォーム | ・ArtStation・Behance・個人ポートフォリオサイト |
制作詳細 | ・各工程の作業時間・制作全体の所要日数・使用ツールごとの作業内容 |
業務条件 | ・対応可能な業務範囲・希望単価(時給/日給)・稼働可能時間帯・リモート/オンサイトの対応可否 |
ステップ①で書き出した内容を、さらに細かく具体化するイメージです。
ポートフォリオは、スキルとセンスが一目で伝わるよう、高品質な作品を厳選し、見やすい構成にするのが良いでしょう。
③:案件を獲得する
ポートフォリオが完成したら、案件獲得に向けて積極的に行動しましょう。案件獲得はフリーランス活動の要です。
案件を獲得するには以下の方法があります。
- 前職からの業務委託
- 知人からの紹介
- SNS
- フリーランス向けエージェント
希望に沿った案件を無駄な時間をかけずに見つけるには、専門分野に特化したエージェントの利用がおすすめです。フリーランス向けの案件を多数扱っており、高単価案件や非公開案件に出会える可能性があります。
高単価案件や非公開案件に出会いたい方は、以下より無料でご相談ください。
クリコジョブ|エンタメ・ゲーム業界に特化したエージェントサービス – Crico株式会社
④:契約締結し、業務を遂行する
案件を獲得したら、クライアントと契約を締結し、責任を持って業務を遂行しましょう。契約内容を遵守しつつ、質の高い成果物を納品することが、フリーランスには求められます。
専門性の高い業務であるため、契約内容には細部まで注意を払う必要があります。以下は、とくに注意すべき内容の例です。
- 成果物の範囲
- 修正回数
- 作業範囲
- 再委託の可否
- 著作権の帰属先
- クレジット表記
クライアントと良好な関係を築きながら、質の高いアウトプットを納品するのが、継続的に発注してもらうための秘訣です。
フリーランス3DCGデザイナーとして活躍するための注意点

ここからは、長く活躍するための注意点を解説します。
- ①:仕事の悩みを相談できる人を探す
- ②:人脈を広げる
- ③:常にスキルを磨き続ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①:仕事の悩みを相談できる人を探す
フリーランスは基本的に一人で作業するため、孤独を感じやすく、モチベーションの維持が難しい傾向があります。会社員と違い、仕事の悩みを相談できる同僚や先輩が身近にいないからです。
孤独感の解消やモチベーション維持のために、コワーキングスペースの利用やオンラインコミュニティへの参加など、意識的に人とのつながりを作るのが重要になるでしょう。
②:人脈を広げる
フリーランス協会が2023年10〜11月に調査したデータによると、収入が得られる仕事の獲得経路の第2位(27.9%)が人脈です。
引用:フリーランス白書2024
カンファレンスや展示会などの業界イベントで出会った人から、一般には公開されていない案件の情報を教えてもらうケースも珍しくありません。
安定して稼いでいくためにも交流会に顔を出したり、SNSで積極的に発信したりするなど、意識的に人脈を広げる努力をしましょう。
③:常にスキルを磨き続ける
フリーランスには会社が用意してくれる研修や教育の機会がありません。
とくに、3DCG業界は技術革新が早いので、常にスキルを磨き続ける必要があります。自ら学ぶには、次のような方法がおすすめです。
- 最新の専門書を読む
- オンライン学習サービスを活用する
- 最新のセミナーに参加する
- 他のフリーランスと積極的に情報交換する
エージェントを活用してフリーランス3DCGデザイナーへの第一歩を踏み出そう
3DCGデザイナーは、今後ますます需要が拡大すると予想されており、将来性のある仕事です。適切なステップを踏めば、長く活躍できる可能性は大いに高まるでしょう。
より成功の確率を上げるために、フリーランス向けエージェントの利用も検討しましょう。
ゲーム業界やクリエイター職に強いエージェントを活用すれば、効率的に希望に沿った案件を獲得できます。
クリコジョブでは、フリーランス向けの案件紹介はもちろん、キャリアに関する相談や、契約・交渉のサポートなども積極的におこなっています。中には、非公開の高単価案件や有名ゲームタイトルのプロジェクトなどもあるため、この機会に以下より無料相談してみましょう。
クリコジョブ|エンタメ・ゲーム業界に特化したエージェントサービス – Crico株式会社