ゲームの世界をプログラムで動かし、アイデアを形にするゲームプログラマーは、開発の要となる存在です。
本記事では、採用現場のインタビュー内容や業界の情報をもとに、ゲームプログラマーとしてキャリアアップするための具体的なポイントを詳しく解説します。
ゲームプログラマーの主な役割
ゲームプログラマーは、ゲームの設計図ともいえる仕様書をもとに、コードを書いてゲームを動かす役割を担います。その業務は幅広く、以下のような領域があります:
- ゲームロジックの構築
- キャラクターの動きや敵の行動、アイテムの配置などをプログラム。
- UIプログラミング
- ゲームのメニュー画面やスコア表示など、プレイヤーが直接触れる部分を実装。
- グラフィックスの制御
- アニメーションやエフェクト、シェーダーの設定を行い、ゲームの見た目を調整。
- サウンドの統合
- 効果音やBGMをゲーム内でタイミングよく再生。
書類選考で重視とされるポイント
書類選考は、応募者のスキルセットや実績を最初に評価する重要なステップです。
ここでは、必須スキルから歓迎されるスキルまで、具体的にどのような能力が求められるのかを詳しく見ていきます。
必須スキル
- 開発ツールの経験
- UnityやUnreal Engineなど、ゲーム開発に使われる主要ツールの経験が求められます。
- 経験年数や具体的な業務内容を併記すると尚良いです。
- チーム開発の経験
- できれば10人以上のチームでの、複数のエンジニアと共同制作をした経験があると良いです。チーム開発の中で以下のような経験を積んでいると良いとされています。
- コーディング規約の遵守したプログラミング
- gitを使った開発。バージョン管理ソフトの経験
- コードレビューの経験(レビューする側・される側どちらも)
- できれば10人以上のチームでの、複数のエンジニアと共同制作をした経験があると良いです。チーム開発の中で以下のような経験を積んでいると良いとされています。
- ポートフォリオを示せること
- GitHubやソースコードを共有できる形で、過去のプロジェクトを見せられる
- 自分でUnityを使い、一から完成・リリースまで仕上げた経験があると評価される。
歓迎されるスキル
- サーバーサイドの知識
- サーバー構築やデータベース設計などの経験があると、オンラインゲームの開発において強みとなります。
- 独創的なゲームづくりの経験
- 教材やネットに落ちているサンプルの通りではなく、独自のアイデアでゲームを制作した経験があること。
- 独自のシステムやエフェクトなどポートフォリオ
面談で重視されるポイント
面談では、実際のスキルだけでなく、ゲーム開発に対する熱意やクリエイティブな姿勢が問われます。
1. チーム開発スキル
- 円滑な情報共有: チームでの制作において進捗や問題点を適切に報告し、他のチームメンバーと協力して課題を解決する能力が重要です。
- 建設的な議論 : スケジュールや予算、技術的な観点から、様々な課題が発生するゲーム制作において、課題に対してYES/NoではなくYESに近づけるためにどうしたらいいかといったような議論ができる能力が評価に繋がります。
2. 独創性と問題解決能力
- 自分でアルゴリズムを考え、プログラムを書けるか。
- 市販のライブラリやサンプルコードに頼らず、特殊な動きや演出を自作できるスキル。
3. 自発性と提案力
- 仕様書がなくても、自分の提案で作り始めることができるか。
- 「こんなシステムを作りたい」「こんな演出を試したい」という発想力があるか。
- 例:『ワンダと巨像』の体毛を掴む動作や、『ドラクエ』のエンカウント画面の切り替え演出。
終わりに
ポイントして挙げた項目の中で、自身が十分ではないと感じたところを、今後の学習や業務経験を積んでいくための目標にしてみてください。
ゲームプログラマーとしてのキャリアアップは、一朝一夕では成し得ません。
技術力の向上はもちろんのこと、チームへの貢献や自己成長への意欲が鍵となります。
常に前向きな姿勢で学び続け、自身の可能性を広げていきましょう。